私は2014年頃~2019年冬頃までずっと個人事業主をしてきた。
特に2014年~2018年頃は国際結婚と離婚を経験する中、多くのコンサル生を抱え、年間500万稼ぎ、世の中の多くの人は経験しないであろう良くも悪くも凄い特殊な世界に居たなと思う。
あれから数年経ち、あの頃とは大きく変わった今を手に入れ、久々に記事を書いてみようと思った。
興味ある人はお付き合いください。
2024年4月現在の私
2022年に今の夫と再婚し、仕事面では2023年から企業の正社員として働いている。
2024年4月現在はマーケティング事業部の統括責任者として若い部下を持ち、業務の割り振りと育成・取引先との打ち合わせ・事業の進捗管理・中途採用者の面接から採用まで、マーケティン業務を超えた幅広い業務を担っている。
Salesforce等のMAツール、GA4・GSC・Microsoft Crarity等の分析ツール、GoolgeスプレッドシートやChatwork、Slackなどの業務ツール、更にはillustrator・Photoshop・Premire・After Effectsら映像制作、動画編集ソフトも使っている。
もともと私は自己肯定感があまり高くなく、個人事業主時代もお金を稼ごうと、コンサル生が増えようと、「社会から必要とされてる感」は正直あまり感じる事が無かったが・・・
社長直下のポジションなので最初は社長の無茶ぶりに疲れる事もあったが、1~2カ月程すると上手く対応できる様になり、部下からも信頼される様になり、他部署の人達からも頼られる様になり、社会から必要とされる事が実感出来て「社会から必要とされている感」は大きく上がった。
長年会社員として勤めてきた人達が個人事業主に憧れる時代に、個人事業主から会社員になるという逆行を行っているわけだが、今の自分は以前よりも遥かに自己肯定感が高く幸せである。
正社員になりたくてもなれない人が多いこのご時世に、40過ぎた私をそれなりの役職で正社員として迎えてくれた社長と会社には感謝しているし、正社員になれて本当に良かったと思う。
個人事業主を辞めたいと思った理由
確かコンサル生が沢山いたのは、2016年~2018年前半位だったかな?
あの時は自分は一生個人事業主としてやっていく!と考えていたし、コンサルの仕事もやり甲斐があった。
でも2018年に入って、ブログ全盛期と言われた時代が陰りを見せてきて、そこから私の中には沢山のモヤモヤが出て来た。
確かに私はアフィリエイトやアドセンスで沢山稼いだ実績はある。だけど現在進行形で稼げていないのに、「ブログで稼げます!」と謳ってコンサル生を迎え入れるのが苦痛になってきた。
自分が現在進行形で稼げてないのに、人からお金貰って先生ぶるっておかしいじゃん?って話だし、過去の栄光をいつまでも振りかざして偉そうに語るのおかしいだろうって自分に対して思う様になった。
さらにもう一つモヤモヤしたのが、周囲の人達の在り方。
実際は過去にも私ほど稼いだ人はいなくて、バイトしたり派遣したり他の仕事で生活しているのに、ブログによって自由を手に入れた的な事を謳い続けてお金を貰っている姿を見るのが辛くなってきた。
これはあくまで私の主観だけど、当時の師匠も仲間達も、そんな自分達の状態をアップデートする為の努力をしている様には見えず、「あぐらをかいている」状態になっていて、その中に自分が居る事が苦しくなってきた。
だけど、師匠には育てて貰った恩があるし、大事な仲間達だと思っていたから、離れるのは裏切りなんだろうか?と思ったし、切られるのは嫌だな、とも思った。
でもその反面で、みんなと食事会とかしても話が合わなくなってきた。
師匠の語る話に対しても、仲間達が語る話に対しても、悶々とした思いしか出てこなくなって・・・作り笑いをする事が多くなった。
とはいえ、当時私はバツイチの1人身で年齢37歳。
今更社会に戻れるのか?という想いもあったし、1人で食っていく為にはこの世界に居続けるしかないのでは?という想いもあった。
でも本音を言うと、もう個人事業主を辞めたかった。というかブログを辞めたかった。コンサルを辞めたかった。安定した収入が欲しかった。安定して企業で稼げるスキルが欲しかった。
年間500万稼いだって、それを今後も毎年稼げる保証なんてない。個人ブログで稼げる時代が終焉を迎えて来ている事に気付いてしまったし、このままじゃ年間200万だって稼げなくなる可能性があり、それだと私も愛猫も食べていけない。
思い切って師匠に相談した時、「500万稼げないと思っているマインドじゃお金は稼げない。自分は稼げると信じてる人が稼げる。」と言われ、その言葉を聞いた時、ああなんかもう違う・・・その抽象的な言葉に感激して頑張ろうと思えた数年前の自分はもうここにはいないし、多分もうここには私はいるべきじゃない。リアルな現実を自分自身で見据えて頑張っていかないとダメだと思った。
コロナで全ての状況が変わった
コロナが発生する半年程前の2019年夏。私は色々と考えた挙句、以前から興味があったCADのスクールに行く事を決意した。
35歳で建築CADの会社に中途入社した友人が居て、色々なスクールの資料を見せながら相談に乗ってもらったり、実際の業界の実態とか未経験者は何から学ぶべきか、等沢山教えてもらった。
スクールに通ってCADを学びながら、ブログのコンサルは続け、コンサル仲間や師匠との食事会も参加していた。
考え方はもう違ってしまっても、師匠には恩義を感じているし、大事な存在である事に変わりはないから月に1,2回会う時間は大切な時間だった。
暫くはコンサルを続けながら、まずはバイトで良いからCADで実務経験を積ませてもらい、徐々にCADの仕事にシフトしていこうと考えていた。
あと少しでCADのコースを卒業・・・という2020年年明け。コロナウィルスが発生した。
これが私の人生を大きく変えた。
スクールは閉館となり、当時付き合っていたフランス人の彼氏はコロナの影響で日本での就労ビザの話が白紙に戻り、フランスに帰る事になった。
仕事もプライベートも超ネガティブな状況。どうしたもんかと途方に一瞬暮れたけど、かつて師匠から沢山学んできた自己コントロールのおかげで、ピンチをチャンスに変えた。
コロナ禍で仕事もパートナーも手に入れた
詳細は端折るけど、未経験でも雇ってくれるCADのバイト先が決まり、フランス人との彼との件で、ようやくこれまで私を縛り付けてきた「外国人男性のパートナーが欲しい」呪い(笑)が解け、結婚相談所に入所2か月で今の夫(日本人)と出会いスピード再婚した。
今の夫と出会えたのには、間違いなく師匠の存在がある。
師匠とはブログなど仕事の話はもう合わなくなってしまったけど、師匠はずっと私のパートナーシップの相談に付き合ってくれて、師匠がいてくれたから今の夫と再婚できた事は間違いない。
だから、師匠が私の人生で恩人である事には変わりないし、色々状況が変わったにせよ、感謝の気持ちはずっと変わらない。
今の夫は、私にとって人生でこれまで出会った男性の中でナンバー1の素敵な人。
結婚最初の1年目は価値観の違いとかで喧嘩した事もあったけど、結婚2年目以降は喧嘩もなくなり、今や夫はハチャメチャな私の世界一の理解者であり、世界一の応援者であってくれている。
前の結婚生活や外国人男性達とのネタみたいな数々のパートナシップは、きつい事だらけだったんだけど、今の夫と出会うために今までの全てがあったんだと思っている。
だから、かってのパートナー達に感謝・・・出来る程の器はまだ私は持ってないけど(笑)、かつての経験には感謝している。
2023年から正社員として働いて知った自分の強み
夫と再婚してから夫は常に私のやりたい事を応援・サポートし続けてくれた。
結婚4年目となった今、彼は私にとって何でも話せる親友であり、相談相手であり、誰よりも大切な人。
結局CADどうしたのか?とかは面倒くさいからまた端折るけど(笑)、夫のサポートのおかげで今私は正社員として働けている。
個人事業主を経験したからこそ、安定した給料が毎月貰える有難さ、同じ志を持って一緒に働ける部下が居てくれることの心強さ、さらには週5日で出勤する事さえ楽しいと感じている。
以前は1人でずっと仕事して、気楽ではあったけど、毎月の給料は不安定で何の確約もないし、孤独感もあったし、社会から外れている疎外感や不安が常にあった。
正社員として働くのは20代の時以来だから超久々だけど、バイト・派遣と違って責任が重い分やり甲斐があるし、頑張ってれば昇給も出来るし、今の私にはこの働き方が合っているんだなと思う。
特に日本は今後どんどん税金や物価があがるし、私は世帯年収を毎年安定して1000万円以上キープしたいと思っているから、そうなると夫婦ともに正社員というのが私にとってはベストな選択。
収入面だけでなく、今のポジションは正社員+役職付きだからこそのやり甲斐があって、このやり甲斐を知ってしまった今、もう私はバイトや派遣には戻れないと思った。
私のポジションは社長直下+部下の育成+中途の採用+他部署とのやりとり+外部とのやりとり、といった本業務以外の人との関わりが非常に多いんだけど、これが何気に一番楽しくて、一番の私の強みなんだという事が分かった。
元々コミュニケーション力は高い方だと自負していたけど、企業に勤めてみると、意外にもコミュニケーションが下手な人達が多い事を知った。
例えば、外注先と毎週行っている打ち合わせがあるんだけど、サイトの制作会社や動画の制作会社など、大体の外注先ってまともな会社がなくて(失礼)、うちの社長や担当者が相手にキレて、相手側も感情的になったり言い訳をしてきたり・・・という事が結構ある。というか、しょっちゅうある。
そこに私が進捗管理の責任者として加わった事で、両者が感情的になって怒ろうが、言い訳の擦り付け合いを始めようが、私が間に入って冷静に互いの主張をまとめ会議を上手くまとめる、という状態に着地できる。
更に、私の前任者だったマーケティングの統括者の30代女性は、部下の20代の女性達に対してお局的な態度で、部下たちが委縮して意見を言わなかったり、実は転職を考えているなんて話も耳にしていた。
でも前任者から私に変わり(前任者は育休の為、1カ月間の私への引継ぎを経て去った)、マーケティング事業部の風通しは良くなったと我ながら思う。
私は年齢で相手を判断したり見下したりしないし、本来自分で進めれば済む業務も敢えて彼女達に共有して、彼女達が置いてけぼりにならない様にチームワークを大事にしている。
マーケ知識が浅い彼女達は、外部との打ち合わせについて来れない事が多いんだけど、会議の後には必ず分からなかった専門用語の意味を説明したり、どんな些細な事でも質問してもらい丁寧に説明している。
本来なら社長と2人で進める業務も、あえて彼女達に参加してもらい意見をもらい、必ずどの意見に対しても否定せずに誉める事を徹底して行っているし、社長や他部署の役職者が彼女達に雑用的な業務を振ろうとする時には私が防波堤になって彼女達を守る様にしている。
今はもう娘ほど年齢の離れた彼女達が、可愛くて仕方ない。
一生懸命仕事してくれるし、仕事を任せると頑張って資料作ってくれるし、私が何かアドバイスしても素直に聞いてくれる。
もちろん人によるけど、40代以上になると人の意見聞かない人って多いから、絶対に20代の若い子達と働く方が私はいいな。
可愛い部下が気持ちよく働ける環境を作る為に、これからも42歳のおばさんは頑張るよ(笑)
こうした事を続けてきたら、最初は委縮していた彼女達も今は積極的に意見を言ってくれる様になった。転職考えていた子も、まだこの職場で続けたいと言ってくれるようになった。
社内でのこうした私の姿を見て、これまで関わりの無かった他部署の部課長が私に業務の相談をしてくれるようになったり、社長から今まで以上に頼られる様になったりしてきて、多分私の強みはコレなんだなと思った。
マネージャー職というのか、部下を育てたり、役員や他部署の人達の間に入って円滑に事が進むように調整したり、本来のマーケティング業務や動画制作業務の楽しいんだけど、こうした人と人との間に立つポジション業務が非常に楽しい。しかも、このポジションを出来る人って思った以上に居ないから、重宝されるのも嬉しい。
色々と綴ったけど、ここまで読んでくれた人、ありがとう。
また気が向いたらこういう日記やつぶやきを書いていこうと思う。
といあえず今日はここまで。