ついに母になりました。

2025年3月10日、男の子を出産して母になりました。
生後2か月の息子は元気いっぱいで、毎日寝不足ながらも幸せな日々を過ごしています。

愛おしい息子を授かるまで

32歳で国際結婚し、35歳で離婚、その後紆余曲折を経て今の夫と38歳の時に再婚。
夫との再婚時にすでに高齢だったため、子どもを授かるのは難しいかなと思っていました。

それでも出来る限りの事はしたかったので、仕事をフルでしながら妊活も頑張り続けた結果、息子という宝物を授かる事ができました。
幸い、高齢にも関わらず初めての妊娠で何も問題なく出産まで辿りつきました。

ネットでは高齢妊婦を不安にさせる情報が飛び交っていたので、妊娠中はネットはほとんど見ず、先生や助産師さんのアドバイスのみを信じてきました。

今、生後2か月の息子は元気いっぱい。沢山ミルクを飲んで、沢山泣いて、沢山笑って声を出して、元気いっぱい手足をバタバタ。

もともと子どもが大好きだったので、自分の子どもを授かったら愛おしくて仕方ないだろうなと予想していましたが、その予想を1億倍上回る可愛さ。
ギャン泣きして泣き止まない時も可愛くてしかたないし、寝不足でフラフラだけど幸せで仕方ない。

目に入れも痛くない、我が子の為なら命をかけれる、という親御さん達の言葉が心の底からわかります。
人生でこんな宝物に出会える日が来るなんて。毎日が宝物で、息子との1秒1秒を大切に過ごしています。

ハプニングだらけの出産でした

出産にハプニングは付きもの、と友人達の体験談を聞いてきて覚悟してきましたが、私の場合まさに大ハプニングの出産となりました。

無痛分娩を希望していた為、計画出産で出産予定日前日の3月9日に入院。
3月10日の朝9時から分娩室に行き、促進剤の投与を開始。

病院ではコロナ以降ずっと出産の立ち合いは禁止されていて、ようやく年明けから出産の立ち合いの許可が出たものの夫だろうと妊婦にずっと付きっきりになる事は出来ず、赤ちゃんが出てくる直前に妊婦自ら夫に電話して分娩室に呼べる、という流れ。

初産は10時間以上かかるのが当たり前、下手したら2・3日はかかる事も重々知っていたので、夫とも「今日中には出産できないかもね」話していて、出産日当日、夫は近所のファミレスでお茶しながら待機。

担当の助産師さんも、お産は早くても夜になるだろうと予想していて、私自身も「今日中に産まれてたらいいなあ」と思いつつ分娩室に居ました。

9時に促進剤を投与してから30分程経っても、特に陣痛らしき痛みもなく、助産師さん達も部屋を退出。
無痛分娩時に麻酔を担当してくれる麻酔科の先生が入ってきて、麻酔をどの時点で打つか等の説明を聞き、1人で分娩室で寝ていました。

9時45分頃、急にお腹が痛くなっていくのを感じ、様子を見に来た助産師さんに陣痛が始まったぽい事を伝えると、「それはまだ前駆陣痛だねー。本陣痛が来るのはまだまだ時間がかかるから、暫くそのままで頑張ってね」と言われたのだけど・・・

んん?なんか痛みがおかしいと感じ始める。
一般的に陣痛は、10分間隔の陣痛がきて、徐々に痛みが強まり、陣痛の感覚も短くなっていって、お産直前には2~3分間隔の強い陣痛が起こる。

いやいや、なんか痛みの度合いと間隔がおかしいんですよ!!
10分も間空かず超短時間で痛みのビッグウェーブが来るし、痛みの感覚も、これ陣痛初期じゃなくない?!

確かに私は初産だから陣痛の痛みの経験ないです、でもね、麻酔科の先生の説明を聞く限り初期の陣痛ってここまで痛く無さそうだったし、そもそも私、痛みには相当強い方なので、ここまで痛みを感じるっておかしいんですよ。

10時頃助産師さんが再び来たので、短時間で陣痛が来ている事、痛みがヤバいので麻酔投与をして欲しい事を震える声で伝える。
すると助産師さん、「いやいやまだそんな強い痛みじゃないハズですよ~」って軽くかわし、なんか私が痛みに弱い人みたいな扱いになったまま、助産師さんまた部屋をでる。

嘘だあ!これ、絶対に後期の陣痛だ!!!と思い、震えながらスマホのアプリで陣痛の間隔を測ると、やはり2分間隔ですでに陣痛が起きているじゃないですかあ!

1人で震えながらスマホに記録を撮り続け、ようやく助産師さんが来た際にアプリを見せて、「あの・・・陣痛が2分間隔で・・・来てるみたいす・・・」と画面を見せると、ようやく助産師さんもおや?と思ったらしく、私のエコー画面を再度確認。

「あらら大変!促進剤が効き過ぎて後期陣痛が起きてますね!急いで麻酔科の先生読んできます!」と大急ぎで外に出る!

ほらあああ!!だから言ってるじゃないですかあああ!!と私は悶えつつ、ようやく麻酔科の先生登場。
「背中向けられますか?」と聞かれるも、痛みが激しすぎて、陣痛の合間に震えながら体制を変えて、麻酔の針を打たれました。

ところがね、もう全然痛みが引かないわけですよ。
ネットにあった無痛分娩の体験談には、「痛みが全然なくて助産師さんと会話しながら出産しちゃいましたあ」みたいな意見が沢山あったんですが!私、無痛分娩のハズなのに、痛みで気絶しそうなんですが!!

さらに助産師さんの一言「あら!赤ちゃんがもう降り始めてる!もう分娩体制に入りましょう!」

えええ!麻酔なんも効かないまま、もう分娩ですか!!

助産師さん2人で手分けして先生に連絡するも、どの先生も手が空いていないという状況。
まさか助産師さんも先生達も、初産の私が促進剤投与から2時間で分娩になるとは予想せず!

てか、私も予想せず!!

助産師さん2人と麻酔科の先生だけで、分娩するしかないという状況の中、私は分娩の姿勢に体制を変え、いよいよ最終体制!

と思った矢先、連絡していた先生方が同時にかけつけてくれて、先生が5人位一気に入ってきて、沢山のプロフェッショナルの方々に見守られながら分娩続行。

多分この時の時間、まだ11時半位。促進剤打ってから3時間経っていない。

麻酔未だ効かず、助産師さんに「旦那さんに連絡して!」と言われるも、痛みが凄まじくスマホを持てず、「もう電話しなくていいです」と私。
すると麻酔科の先生がスマホを耳にあててくれたので、夫に電話。

まさかこんな状態になっていると予測してない夫が電話に出ると、「産まれる・・・」と私は一言言って電話を切り、最後のいきみへ。
私から電話を受けた夫は急いで病院に向かいながら、分娩室に着いたら嫁がいきんでいる姿を想像し、頑張って応援せねば!と意気込んでいたらしい。

夫が居たファミレスから病院までは徒歩10分程度なので、到着時にまだお産はそんな進んでいないだろうと思っていたそうですが、病棟に着いた途端に助産師さんから「おめでとうございます!」と声をかけられたそうです。

そうなんです、私は促進剤投与から陣痛~分娩までも超スピードだったのですが、分娩が始まってからも超スピードで我が子を産んだ為、夫は出産に間に合いませんでした(笑)

促進剤投与から息子誕生まで、トータルわずか3時間半の超スピードで、私も、夫も、助産師さんも、先生方も、誰もがビックリの超スピード出産でした。

出産後の説明で判明したのは、やはり麻酔は陣痛に間に合わず、私は自然出産と同じ様に陣痛の痛みを味わったという事。
息子を産み出す瞬間は陣痛よりも少し痛みが和らいだので、最後の分娩時には麻酔が効いたようでした。

息子が私の想いにこたえてくれたのだと思う

初産で僅か3時間半というのは、誰に話しても驚かれるし、私達夫婦も驚きでした。
ただ私が感じるのは、息子が私の声にこたえて頑張って早く出てきてくれたんだと思います。

というのも、息子の誕生日である3月10日は、小学校時代からの親友の誕生日でもあるんです。
だから予定日が3月10日と知った時、出来ればこの日に我が子を産みたいと思いました。

だって、自分の大切な友達と息子が同じ誕生日なんて、メッチャ素敵じゃないですか。

だから私は毎日の様に息子に、「3月10日中に産まれてきてほしいな~。ママ頑張るから、一緒に頑張ろうね」とお腹に話しかけてきて、息子が私の想いにこたえて一生懸命頑張ってくれたんだなと思っています。

全世界の母親はすごい!

結果的に自然分娩となりましたが、この痛みを味わったおかげで、世の中のママたちの凄さを痛感しました。そして、自分の母親にも改めて感謝の気持ちが湧きました。

こんな痛い想いをして、私を産んでくれたんだ!
こんな痛い想いをして、世のママたちは出産しているんだ!

ほんとに、全世界のママ!大尊敬です!!

母になって

母になって、まだ2か月ちょいなので超新米ママです。
出産も育児も、経験しないと分からない事の連続なので、これからも沢山のわからない事や大変な事が起こると思う。

それでも小さな体で一生懸命生きる息子が可愛くて、愛おしくて仕方なくて、この子の為なら命をかけて何でもできるって思う。
私を母に選んでくれて、私の所にきてくれた息子が幸せな人生を過ごせる様、これからの私の人生、全力でこの子の笑顔を守って生きて行こうと思います。